導入文
「おいで!」と呼んでも愛犬が無視したり、逆に逃げてしまったり…。これには理由があるんです。
たとえば、「おいで」と呼ばれたあとに嫌な思いをした記憶が残っていると、「またイヤなことが起こるかも」と警戒してしまうことがあります。
また、他の犬や匂いに気を取られてしまい、こちらの声が耳に届いていないこともよくあります。
「犬が『おいで』で来ない」悩みを解消するには、こうした原因を取り除き、信頼関係を深めることがポイントです。
今回は、愛犬が来ない理由と、自然に「おいで」に応じるようになるための呼び戻しトレーニング法をご紹介します!
犬が『おいで』に応じないのはなぜ?愛犬のホンネに迫る
犬が「おいで」に応じない理由はいくつかありますが、まずは愛犬がなぜ来ないのかを考えることが大切。
犬の視点から見た「来たくない理由」を少し覗いてみましょう。
【呼ばれた後に嫌な経験をしたから】
過去に「おいで」と呼ばれて行ったら、すぐにお風呂に入れられた、叱られた、抱っこで帰宅させられた…などの体験があると、「おいではイヤなことの前兆」と学んでしまうことがあります。
犬にとっては、「呼ばれて行くと楽しいことが待っていない」という記憶がある限り、積極的に応じる気にはなれませんよね。
【周囲の誘惑に負けてしまうから】
愛犬が夢中になっている遊びや匂いがあると、「おいで」の声が一瞬耳に入っても、「ちょっと待って!今それどころじゃない!」と気持ちが他のものに向いてしまいがち。
特に若い犬や活発な犬種は、遊びや散策への興味が勝ってしまいます。
【信頼関係がまだ不十分だから】
犬も人と同じで、信頼できない相手の呼びかけには応えにくいもの。呼び戻しがうまくいかない場合、まずは普段から愛犬との関係性を深めることが大事です。
たとえ指示がしっかり通じているように見えても、まだ「この人にはついて行きたくないな」と思っている可能性があります。
【年齢や体調の問題がある】
シニア犬や体調がすぐれない犬の場合、聴力や体力が低下していることも。
たとえ「おいで」が聞こえても、思うように体が動かないという理由で反応が薄くなってしまうことがあります。
愛犬が自然に応じるようになる!効果的な呼び戻しトレーニング法
ここからは、「おいで」に応じてもらえるようになるための具体的なトレーニング手順を、シチュエーションごとに紹介していきます。
愛犬が「行きたい!」と思える工夫を盛り込みながら、一緒に練習を進めてみましょう。
ステップ1:室内のリラックス環境での練習
まずは、家の中の静かな環境でトレーニングをスタート。
ここで重要なのは「おいで=良いことがある」と愛犬に認識させることです。
まず、お気に入りのおやつやおもちゃを見せて、楽しそうな声で「おいで!」と呼びかけます。この時、少ししゃがむと犬が安心して近寄りやすくなりますよ。
愛犬が来たら「来てくれたね、えらいね!」と声をかけ、すぐにおやつをあげる。
褒めるときのトーンや表情も大切で、愛犬が「楽しい!また来たい!」と思えるような雰囲気を心がけましょう。
ステップ2:屋外でのトレーニングに挑戦
室内での練習がうまくいくようになったら、次は屋外で実践です。
いきなりドッグランなどはハードルが高いので、まずは人や犬が少ない静かな場所で行います。
リードをつけて、軽く距離をとってから「おいで!」と呼びましょう。
愛犬がしっかり来たら思いきり褒めてあげてください。
外は誘惑がいっぱいですが、成功を繰り返すことで「どんな時でもおいでに応じると良いことがある」と学習させます。
ステップ3:難易度を上げて、ドッグランなどで練習
最終段階として、他の犬や人がいる場所で「おいで」を試しましょう。
このステップは難しいですが、愛犬が遊びの中でもちゃんと応じてくれるようになれば完璧です。ドッグランや広い公園などで試してみましょう。
最初はリードをつけておくと安心です。
他の犬に夢中になっている時でも、一度「おいで」と呼んでみましょう。
反応が良ければしっかり褒め、難しい場合は少し距離を縮めて挑戦してみてください。ここでのポイントは根気強さです!
呼び戻しトレーニング成功のための3つのコツ
トレーニングが成功しやすくなるコツも確認しましょう。
- 家族みんなで指示をそろえる
「おいで」の指示は、家族みんなが同じように使うことで愛犬が混乱しないようにしましょう。
家族の誰かが異なる言い方をしていると、犬も何が正しいのかわからなくなってしまいます。 - ご褒美で「来ると良いことがある!」と感じさせる
愛犬が「来てよかった」と感じられるよう、成功した時にはその場でご褒美をあげましょう。
声や表情、ボディランゲージで「とてもいいことをしたんだ!」と伝えるのがポイントです。 - 短い時間で集中させ、楽しい気持ちで終わらせる
トレーニングは短時間で切り上げて、成功体験で終わるようにします。
愛犬が疲れてしまうと「おいで=面倒なこと」と思ってしまうこともあります。
よくある呼び戻しトレーニングの悩みと対処法
トレーニング中、次のような悩みが出てくることがあります。その対処法も合わせて参考にしてください。
- 他の犬や音に気を取られてしまう
初めは静かな場所で練習し、徐々に少しずつ周囲の刺激に慣らしていくのがポイントです。 - 呼び戻しの途中で止まってしまう
愛犬が来る途中で立ち止まってしまった時は、焦らず愛犬の様子を見てあげましょう。来たらすぐに褒めて、再び自信を持たせます。 - 呼びかけると逃げてしまう犬への対策
リードをつけて練習することで、逃げられない状態で少しずつ成功体験を積みます。
これにより、逃げる代わりに「呼ばれたら来ると良いことがある」と学習させます。
まとめ:愛犬との信頼を深め、楽しいトレーニングをしよう
呼び戻しトレーニングは、愛犬との信頼関係を深める大切な時間。焦らずゆっくり、愛犬のペースに合わせて進めることが大切です。
成功したらしっかり褒めて、楽しい時間を共有しましょう。
きっと愛犬も「おいで」に応じてくれるようになり、さらに絆が深まりますよ。
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