スリップリードは危ない?初心者向け安全な使い方&選び方ガイド

愛犬との散歩、楽しいですよね!でも、元気いっぱいの愛犬がグイグイ引っ張ってしまって困っていませんか?

「スリップリードなら引っ張り癖が治るかも…」と聞いたことがあるかもしれません。しかし同時に、「スリップリードって危ないって本当?」と不安に思っている方もいるでしょう。

この記事では、そんなあなたの不安を解消し、スリップリードのメリット・デメリットから選び方、正しい使い方まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

スリップリードを正しく理解し、愛犬との散歩をもっと安全で楽しいものにしていきましょう!

\首が締まりにくく使いやすいと評判/

スリップリードは危ない?メリット・デメリットを徹底解説

スリップリードは、輪っかになったロープ状のリードで、犬の首にかけ、引っ張ると首が締まる仕組みになっています。

そのため、犬の引っ張り癖の矯正に効果的とされています。しかし、使い方を誤ると犬の気管を圧迫する危険性があるのも事実です。

まずはメリットとデメリットをしっかり理解しましょう。

スリップリードのメリット

  • 引っ張り癖の矯正
    首への圧迫によって、犬に「引っ張ると苦しい」ということを学習させ、引っ張り癖を抑制する効果が期待できます。

  • 細かいコントロールが可能首への微妙な圧力変化で、犬の方向転換や速度調整をスムーズに行えます。

  • シンプルで軽量
    構造がシンプルなので軽く、持ち運びにも便利です。

  • 比較的安価
    他のタイプのリードと比べて、比較的安価で購入できます。

スリップリードのリスク

  • 誤った使用による窒息の危険性
    強く引っ張り続けたり、間違った装着方法で気管を圧迫すると、窒息の危険性があります。

  • 首への負担
    正しく使用していても、犬の首に一定の負担がかかります。特に小型犬や短頭種は注意が必要です。

  • トレーニングが必要
    効果的に使用するためには、正しいトレーニング方法を学ぶ必要があります。

  • 皮膚への摩擦
    素材によっては、犬の皮膚に摩擦を起こし、炎症を引き起こす可能性があります。例えば、細いナイロン製のものは摩擦が強いため、特に注意が必要です。

愛犬のために知っておきたい:リードの種類別比較

スリップリードは、その名の通り輪が首に掛かる構造で、犬が引っ張ると自動的に締まる仕組みになっています。

この即座のフィードバック機能は、訓練には効果的かもしれませんが、同時にリスクも伴います。以下に主なリードの特徴を整理してみます。

【通常の首輪+リード】

  • メリット
    サイズ調整が可能で首への圧力が一定
  • デメリット
    引っ張り癖のある犬の場合、首への負担は依然として存在

【ハーネス+リード】

  • メリット
    首への負担がなく、体全体で力が分散される
  • デメリット
    装着に時間がかかり、脱げやすい犬もいる

【スリップリード】

  • メリット
    装着が簡単で、訓練時の即時フィードバックが可能
  • デメリット
    不適切な使用で首に過度な負担がかかるリスクあり

実際に起きている!スリップリードによる事故・トラブル事例

ここでは、実際に起きた事例から、その危険性と対策について詳しく解説していきます。

最も多く報告されているのが、突然の引っ張りによる事故です。


ケース1

「散歩中に猫を見つけた愛犬が急に走り出し、スリップリードが一気に締まって呼吸困難になった」というケースがありました。幸い大事には至りませんでしたが、数秒の出来事で重大な事故になりかねない状況でした。


ケース2

神奈川県在住の飼い主さんからは、「小型犬を散歩中、向かいから来た大型犬に驚いて後ずさりした際、スリップリードが絡まって首に強い圧迫がかかった」という報告も。このような事故は、特に人通りの多い場所や、予期せぬ状況で起こりやすい傾向にあります。


さらに深刻なのが、次のような長期的な使用による頸椎への影響です。

ケース3

大阪府のA動物病院では、「スリップリードの日常的な使用により、首の筋肉に慢性的な負担がかかり、頸椎ヘルニアの症状が悪化した」という事例も確認されています。

要注意!犬種別のスリップリードリスク

スリップリードの危険性は、犬種によって大きく異なります。特に注意が必要なのは、首が細く繊細な構造を持つ犬種です。

獣医師の調査によると、以下の犬種は特にリスクが高いとされています。

注意が必要な犬種

【首が細く喉が繊細な構造をしている犬種】

  • イタリアングレーハウンド
  • ウィペット
  • 他、サイトハウンド系の犬種

わずかな圧迫でも深刻なダメージを受ける可能性があり、これらの犬種では気管の損傷事例が他の犬種と比べて1.5倍多く報告されています。


【超小型の犬種】

  • ポメラニアン
  • チワワなど

体重が軽いため急な動きでスリップリードが強く締まりやすく、首への負担が大きくなります。特に気管虚脱の既往歴がある場合は、使用を避けるべきです。


ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーなどの大型犬は、首の筋肉が発達しているため比較的リスクは低いです。

ただし、その分引っ張る力が強いので、飼い主の肩や腕を痛める事故も報告されているので注意してください。

スリップリードは、あくまでも一時的な使用や、特定の訓練目的での使用に限定すべきです。日常の散歩用としては、犬の体に優しいハーネスをお勧めします。

スリップリードの選び方|初心者向け!サイズ、素材、おすすめ商品を紹介

スリップリードを選ぶ際には、犬のサイズ、素材、そして自分の使いやすさを考慮することが重要です。

【サイズ】
犬の首回りよりも少し大きめのサイズを選びましょう。小さすぎると窒息の危険があり、大きすぎるとコントロールが難しくなります。


【素材】
ナイロン、コットン、レザーなど様々な素材があります。ナイロンは耐久性が高いですが、摩擦が強いので注意が必要です。

コットンは肌に優しく、レザーは高級感がありますが、お手入れが必要です。

おすすめ商品 (価格は変動する可能性があります)

Grand Line スリップリード(価格帯: 1,000円〜1,500円)
丈夫なナイロン製で、初心者にも扱いやすいです。

DogGarden スリップリード(価格帯: 2,000円〜2,500円)
反射素材付きで夜間の散歩も安心です。

Mendota ペットスリップリーシュ(価格帯: 3,000円〜4,000円)
リードと襟が1つの組み合わせで、トレーニングに最適です。

スリップリードとハーネスどっち?犬の引っ張り癖対策に最適な首輪選び

スリップリードとハーネス、どちらを選ぶかは犬種、性格、そしてトレーニングの目的によります。

項目スリップリードハーネス
引っ張り癖矯正効果高い低い
細かいコントロール可能やや難しい
犬への負担首への負担あり体全体への負担が少ない
安全性誤使用は危険比較的に安全
適した犬種中型犬〜大型犬小型犬、短頭種

引っ張り癖が強い犬にはスリップリードが効果的ですが、小型犬や短頭種、気管が弱い犬にはハーネスの方が安全です。

どんな犬に向いている?向いていない?判断のポイント

スリップリードは、すべての犬に適しているわけではありません。実は、使用に適した犬と避けるべき犬の特徴には、はっきりとした違いがあります。

愛犬の特性を理解し、適切なリード選びをすることが、安全で快適な散歩につながります。

向いている犬

  • 基本的な服従訓練が完了している
  • 常に落ち着いて歩ける
  • 引っ張り癖がない
  • 首回りが丈夫な犬種

向いていない犬

  • 短頭種(パグ、フレンチブルドッグなど)
  • 気管が弱い犬種(ヨークシャーテリアなど)
  • 引っ張り癖が強い
  • 訓練が不十分な若い犬

見過ごせない!スリップリードの長期的な健康への影響

スリップリードの使用による影響は、一回の散歩では気づきにくいかもしれません。

しかし、長期的な使用は愛犬の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に注意が必要なのは、以下のような健康上のリスクです。

気管への影響

  • 繰り返される圧迫による気管の損傷
  • 気管軟化症のリスク増加
  • 呼吸器系への慢性的な負担

頸椎への影響

  • 急な引っ張りによる頸椎への衝撃
  • 首の筋肉への慢性的なストレス
  • 神経系への圧迫リスク

リスクを最小限に:正しい使用方法と代替案

もしスリップリードの使用を検討している、または現在使用している場合、以下の点に注意することでリスクを軽減できます。

ただし、より安全な代替案についても併せて検討することをお勧めします。

正しい使用方法

  1. 適切なサイズ選び
  2. 緩みの調整
  3. 使用時間の制限
  4. 常に犬の様子を観察

代替案の提案

  • ハーネス+通常リードの組み合わせ

  • フロントクリップハーネス

  • ヘッドカラー(必要な場合のみ)

これらの選択肢の中から、愛犬の特性や生活スタイルに合わせて最適なものを選びましょう。

スリップリードの正しい使い方

スリップリードは正しく使わないと危険です。装着方法、リードの持ち方、トレーニング方法をしっかり学びましょう。

スリップリード使用時のよくあるトラブルと対処法

Q. スリップリードを使っても犬が引っ張るのをやめません。

A. すぐに効果が出ないこともあります。焦らず、根気強くトレーニングを続けましょう。トレーナーに相談するのも良い方法です。

Q. 犬が咳き込んだり、苦しそうにします。

A. 気管を圧迫している可能性があります。すぐにリードを緩め、獣医師に相談しましょう。

Q. 犬の首に擦り傷ができました。

A. リードの素材が合っていない、もしくはサイズが小さすぎる可能性があります。素材やサイズを見直し、傷が治るまで使用を控えましょう。

まとめ

スリップリードは正しく使えば、犬の引っ張り癖の矯正に効果的なツールです。しかし、誤った使用は犬にとって危険です。

この記事で紹介したメリット・デメリット、選び方、使い方を参考に、愛犬に合ったリードを選び、安全に散歩を楽しんでください。

不安な場合は、専門家やトレーナーに相談することをおすすめします。愛犬との散歩が、より安全で楽しいものになることを願っています!

おすすめの記事