
「愛犬に『お座り』を教えたいけど、どのくらいの期間で覚えてくれるの?」と気になりますよね。
実は、犬種や性格によって「お座り」を覚えるスピードは大きく異なります。
一般的に、生後3~6か月の子犬なら 数日~1週間、成犬だと 1週間~1か月 ほどかかることが多いです。
この記事では、
- 犬種ごとの学習スピードの違い
- お座りを最短で習得するためのトレーニング法
- よくある失敗とその解決策
を詳しく解説していきます!
犬種別!お座り習得スピードランキング
犬の知能や性格によって、トレーニングの覚えやすさが変わります。
覚えるのが早い犬種(1週間以内)
ボーダーコリー
プードル
シェパード
ラブラドール・レトリバー
少し時間がかかる犬種(2週間~1か月)
柴犬(独立心が強い)
秋田犬(慎重な性格)
ダックスフンド(遊び好きで集中力が切れやすい)
ゆっくり学ぶ犬種(1か月以上)
チャウチャウ(頑固でマイペース)
バセンジー(猫のように気まぐれ)
あなたの愛犬の特性を知り、適切なペースでトレーニングしましょう。
体験談:好奇心旺盛なリキのお座りチャレンジ!

まずは私(管理人)の体験談をご紹介します。実は今は犬を飼っていないのですが、少し前まで実家で雑種の「リキ」(当時生後5か月・オス)を飼っていました。
とにかく好奇心旺盛で落ち着きがない子だったため、「ちゃんとお座りできるようになるかな?」と最初は不安だったんです。
- 雑種犬(シェパードと何かのミックス)
名前:リキ/性別:オス/年齢:生後6か月 - 性格
好奇心旺盛で、興味があるものにはすぐ近づいていく。ただし、初めて見る大きな物音や見慣れない人にはやや警戒しがち。 - 生活環境
戸建て住宅の室外飼い。朝夕の散歩は1回30分程度。
2. 「お座り」を教え始めたきっかけ
リキはまだまだ子犬のため、元気いっぱいに動き回ることが多く、しつけ教室のトレーナーさんに「まずはお座りを覚えさせて、落ち着くきっかけを作りましょう」とアドバイスを受けました。
散歩や来客時に落ち着いて待機してほしいという思いから、本格的に「お座り」を教え始めました。
3. どれくらいの期間でマスターしたか
犬の性格や年齢、トレーニングの頻度によって個体差はありますが、実際にかかった期間を知ると練習の見通しが立ちやすくなります。
ここでは、好奇心旺盛な柴犬のリキが「お座り」をどのように学び、どれくらいの期間でマスターできたのか、その具体的なステップを詳しくご紹介します。
- 1日目〜3日目
おやつを見せると、とにかく立ち上がったりジャンプしたりと興奮状態。座るより先におやつに飛びつきがちで、苦戦しました。
ただし、偶然お尻が床についた瞬間を見逃さず、すぐ褒めるように意識。
- 4日目〜6日目
おやつを鼻先から頭上にゆっくり持っていくと「もしかして座るとおやつがもらえる?」と少しずつ理解し始め、成功率がアップ!
- 7日目〜10日目
コマンド「お座り」がなくても、手におやつを持っている素振りだけで自然とお尻を下げるように。
約10日ほどでコマンドあり・なしに関わらず座れるようになりました。
4. 成功のポイント
「お座り」をスムーズに覚えさせるためには、ただ何度も繰り返すだけでなく、いくつかのコツを押さえることが重要です。
タイミングよく褒める、家族全員で教え方を統一する、興奮を抑える環境を整えるなど、ちょっとした工夫で犬の理解度や意欲は大きく変わります。
ここでは、柴犬のリキが短期間で「お座り」を習得できた背景にある“成功のポイント”をピックアップして解説します。
失敗しがちな例も合わせて確認し、より効果的なトレーニングに役立ててください。
4-1. タイミングよく褒める・ご褒美をあげる
リキがお尻を下げた瞬間、「リキ、えらいね!」と元気な声で褒め、すぐにおやつをあげることで「お座り=いいことが起こる」と学習。
1〜2秒の遅れでも犬は別の行動と混同してしまうことがあるため、素早く褒めるのがポイント。
4-2. 家族全員でコマンドや褒め方を統一する
「お座り」「シット」「座れ」と、コマンドがバラバラだと犬が混乱。必ず1つの言い方に統一し、手招きや指さしなどのジェスチャーも合わせるとさらに分かりやすいです。
4-3. 短時間のトレーニングをこまめに行う
1回あたり5〜10分ほどで切り上げる方が、犬の集中力を維持できます。興奮しやすい子の場合は、さらに短くして回数を増やすのも効果的です。
4-4. 静かな場所から始めて徐々にステップアップ
最初はリビングや庭など、なるべく刺激の少ない場所で取り組むのがおすすめ。慣れてきたら、少しずつ公園や通りなど環境を変え、どんな状況でも「お座り」ができるよう練習しましょう。
4-5. 犬の警戒心が強い場合は信頼関係づくりを優先
警戒心が強い子も多いため、無理に体を押さえたり大声を出したりすると逆効果。日頃の生活で触れ合いや遊びを通じてスキンシップを増やし、犬が飼い主に安心して接してくれるようになると、しつけもスムーズに進みやすくなります。
お座りトレーニングを成功させる3つの鍵
成功しやすい環境を作る
最初は静かな場所で練習し、徐々に刺激の多い環境へ移行しましょう。
おすすめの練習場所の例
- 初級編:家のリビング、庭
- 中級編:公園、散歩コース
- 上級編:ドッグラン、人混みのある場所
短時間で回数をこなす
犬は長時間の練習が苦手なので、
❌ 30分×1回 → ⭕ 5分×3回 に分けると効率的!
ご褒美の種類を工夫する
「お座り」を早く習得させるためには、犬が大好きな報酬を用意するのがカギ!
🎁 ご褒美ランキング
1️⃣ 大好物のおやつ(チーズ・ササミなど)
2️⃣ お気に入りのおもちゃ
3️⃣ 飼い主の笑顔と声かけ
ドッグトレーナー直伝!最速でお座りを覚えさせる方法

ここからは、ドッグトレーナー歴20年以上のA先生にうかがったアドバイスをもとに、「お座り」を上手に教えるためのコツをご紹介します。
1) 焦らず、愛犬のペースを尊重する
「飼い主さんが焦って無理をさせると、犬は“しつけ=嫌なこと”と感じてしまいます。数日でできなくても普通なので、愛犬のペースに合わせてあげるのが大切ですね」(A先生)

- 目安は1日5〜10分を数回
短いトレーニングをこまめに繰り返すことで、愛犬の集中力を保ちやすくなります。
2) 家族全員でコマンドを統一する
「たとえば、お母さんは“おすわり”、お父さんは“シット”というようにバラバラだと犬は混乱します。家族で言い方やジェスチャーを決めておきましょう」(A先生)

- 言葉・ジェスチャー・褒め方の一貫性
お座りした瞬間に褒めてご褒美をあげるなど、同じタイミングを家族全体で意識すると◎。
3) 成功したら大袈裟なくらい褒める
「犬は褒められるのが大好き!“座ったらすぐに褒められる”という成功体験を積み重ねることで、どんどんやる気が高まりますよ」(A先生)

- 飼い主の笑顔や声のトーンが重要
「いい子!」「上手!」と明るい声で褒めましょう。犬は褒めてもらうと次も同じ行動をとりやすくなります。
しつけの科学!オペラント条件づけを活用しよう
犬のしつけには、「オペラント条件づけ」 という学習法が使えます。
これは、「正しい行動をしたときにご褒美を与えることで、その行動を強化する」方法です。
実践ステップ
1️⃣ 犬が偶然お座りした瞬間を見逃さずに褒める!
2️⃣ 「お座り」のコマンドを言ってから座ったら、ご褒美をあげる
3️⃣ 徐々にご褒美を減らしながら、コマンドのみで反応するようにする
特に、子犬の時期(生後2~3か月) から始めると、吸収が早く効果的です。
オペラント条件づけが『お座り』習得を加速する理由

犬のしつけには、オペラント条件づけという学習理論が大きく関わっています。
これは「行動に対して報酬(ご褒美)があると、その行動が強化される」という仕組み。おやつや褒め言葉を活用するのは、この理論に基づいた定番の方法です。
- 行動 ⇒ 報酬 ⇒ 行動強化
犬が「お座り」という行動をする → すぐに褒めておやつをあげる → 「お座り=いいこと!」と脳が学習して、行動の頻度が増す

特に子犬は新しいことを吸収しやすいので、生後2〜3か月ごろから少しずつ始めると効率的。
成犬になってからでももちろん大丈夫ですが、子犬期より時間がかかる場合もあるため、根気強く続けてあげることが大切です。
ケース別!お座りができない原因と対策
「うちの子、お座りができない…」と悩んでいませんか?こんな場合は、原因を知ることで解決できます!
🔹 ケース1:おやつには興味があるのに座らない
→ 対策:おやつの見せ方を工夫する
おやつを高く持ち上げすぎると、犬が立ち上がってしまうことも。鼻先→頭上 にゆっくり動かし、自然にお尻が下がるように誘導しましょう!
🔹 ケース2:コマンドを理解していない
→ 対策:視覚的なサインを追加
「お座り」の言葉だけでなく、手で合図を作る ことで犬が覚えやすくなります。
🔹 ケース3:怖がりでなかなか座れない
→ 対策:まずはリラックスできる環境を作る
警戒心が強い子は、まず落ち着ける場所で練習 し、少しずつ慣らしていくのがポイント!
多頭飼い・保護犬・怖がりさん…ケース別お座りトレーニングのコツ

「お座り」は犬種や性格だけでなく、飼育環境によっても進め方が変わってきます。ここでは、よくあるケースごとのポイントをまとめました。
多頭飼いの場合
- 1匹ずつ練習する
いきなり2匹以上を同時に練習すると興奮しやすく集中しづらいです。落ち着いた環境で、まずは1匹ずつ教えてみてください。
- やきもち対策も重要
片方だけにおやつをあげていると、もう1匹が嫉妬してしまうことも。トレーニング後は同じように褒めたり触れ合ったりしてバランスをとりましょう。
保護犬の場合
- 過去のトラウマに配慮する
保護犬は、前の飼い主との経験で怖がりになっている場合も。おやつや褒め言葉で安心感を与えつつ、ゆっくり段階を踏むことが大切です。
- 信頼関係がまず優先
お座りの習得以前に、まずは普段の生活で安心できる環境を整え、犬との信頼関係を築くことを意識してください。
怖がりな性格の場合
- 静かな場所から始める
周囲の刺激が多いと、そもそも集中して学習ができません。最初はリビングなど落ち着いた場所で練習し、慣れてきたら少しずつ公園など外へステップアップしましょう。
- ご褒美の種類を工夫する
食べ物の好みがうるさい子や、そもそも緊張しておやつを食べられない子は、まずは声かけや優しくなでるなど、別の報酬を用意してみると効果的です。
こんな失敗に要注意!お座りトレーニングでよくあるNG行動と解決策

「頑張ってるのに全然お座りしない…」という方は、次のような失敗パターンに陥っているかもしれません。早めに気づいて修正すれば、スムーズに覚えてくれます!
NG行動1:叱りすぎる・威圧的な態度をとる
解決策:犬は否定的な言葉では学習しにくい生き物です。失敗したときでも、なるべくポジティブに対応し、タイミングを見直して再挑戦しましょう。
NG行動2:ご褒美のタイミングが遅い
解決策:犬が「お座り」をした瞬間にすぐ褒めてあげないと、何を褒められているのか分からなくなってしまいます。1〜2秒以内におやつを渡せるように意識してください。
NG行動3:練習環境が常に騒がしい
解決策:最初はできるだけ静かで落ち着いた場所を選びましょう。音や人の出入りが気になる環境では、犬も集中しづらくなります。
NG行動4:家族間でバラバラのコマンドを使う
解決策:「おすわり」「シット」「座れ」など言い方が統一されていないと、犬は混乱します。家族会議を開いてコマンドや仕草を決めておくとスムーズ。
【先輩飼い主さんの成功体験】小さな成功をコツコツ積み上げよう

ケース1:新米飼い主のYさん
「初めて子犬を飼って戸惑いだらけでしたが、とにかく“ちょっとでも座ったら褒める”を意識しました。最初は偶然でしたが、次第に“座るといいことがある!”と気づいたのか、1週間ほどでコマンドなしでも自然に座るようになりました」
ケース2:時間がない社会人のMさん
「仕事が忙しく、1回の練習時間を確保するのが大変でした。そこで平日夜に5分だけ集中してやる方法を試したんです。短時間でも毎日続けたら、2週間後には完璧にお座りできるように。やっぱり継続が大事だと実感しました!」
ケース3:緊張しがちな保護犬を迎えたSさん
「保護犬を迎えた当初は、人が近づいただけで逃げ回るほどビクビクしていました。まずは一緒にリラックスする時間を増やし、落ち着ける部屋でおやつをあげるところからスタート。慣れてきたら、少しずつ『お座り』のコマンドを教えたら、3週間ほどで自分から座って待てるまでに成長しました!」
ドッグトレーナーに相談するメリット:最適なアプローチで解決が早い
どうしても「お座り」がうまくいかない場合、プロのドッグトレーナーに相談するのも一つの方法です。
愛犬に合わせたトレーニング方法を提案してくれる
犬種や性格、家庭環境などを見極めて、最適な練習プランを作ってくれます。
効率よく学習が進む
自力で試行錯誤するよりも早くコツをつかめるので、飼い主さんと愛犬の両方の負担が減ります。
その他の問題行動の予防・改善に役立つ
「お座り」のトレーニングを通してコミュニケーションが円滑になるため、将来的な問題行動の予防にも繋がります。
まとめ
お座りを覚える期間は、犬種や性格によって異なりますが、短時間×回数を増やすトレーニング でぐっと早く覚えられます!
- 子犬なら数日~1週間、成犬は1週間~1か月が目安
- 犬種ごとの特徴を知り、適した方法でトレーニングする
- おやつ・褒め方・環境を工夫してモチベーションを高める
- 「できた!」という成功体験を積み重ねることが大事
焦らず、愛犬のペースに合わせて楽しくトレーニングしていきましょう
もし愛犬のしつけで悩んでいたり、手軽に自宅で進められる方法を探しているなら、3,000人以上の飼い主が「イヌバーシティ」で結果を実感しています。
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