犬のしつけでやってはいけないことは、「叱り方やトレーニングのタイミングを間違えない」「愛犬にストレスを与えない」「一貫性のない指示をしない」など、避けるべき8つのNG行為がはっきりしています。
この8つのNGを回避すれば、愛犬が混乱することなく、しつけがスムーズに進み、より強い信頼関係を築けるはずです。
そこで今回は、「犬のしつけでやってはいけないことは?」と気になる方に向けて、具体的なNG行為8つと、代わりに試してほしい正しいトレーニング法を詳しく解説していきます!
体罰で教えようとしない
やってはいけない理由
叩いたり押さえつけたりすると、犬は「この人、怖い!」と思ってしまいます。恐怖で従わせると、しつけを超えて「恐怖心」しか残りません。
たとえ一瞬おとなしくなったとしても、犬は心の底から「理解して従う」わけではないのです。
代わりに試してほしい方法
- うまくできたときにしっかり褒める
「こうするといいことがあるんだ!」と愛犬が感じられるよう、良い行動をしたときにすかさず褒めたりおやつをあげましょう。 - 楽しく学べる工夫をする
例えば、家具を噛んだときは、「それじゃなくて、こっち!」とおもちゃを渡してみてください。
失敗を怒るより、うまくいったときに「上手だね!」と笑顔で褒める方が、犬も学びやすくなりますよ。
日によって違うルールを作らない
やってはいけない理由
ある日は「ソファに乗ってもOK」、別の日は「ダメ!」と叱る…。これでは犬は何が正しいのか理解できません。
犬にとってもルールがブレないことが安心につながり、無用なストレスを与えないためにも「一貫性」は重要です。
代わりに試してほしい方法
- 家族全員で同じ言葉を使う
「おすわり」なのか「すわれ」なのか、家族で使う言葉を統一するだけで、犬もすぐに覚えられるようになります。 - ルールをメモして見える場所に貼っておく
家族全員で守るために、簡単なルールを紙に書いて貼り出しておくのもいいアイデアです。
家族みんながしつけに参加することで、愛犬も「ぼくのやることはいつも同じ!」と自信がつきます。
遅れて叱らない
やってはいけない理由
犬がしてしまった悪さに気づいたのが数分後でも、叱るのは逆効果です。犬は「今何をしたから怒られているのか」が理解できません。
そのため、「叱られる理由がわからないのに怒られた」と勘違いしてしまい、混乱を招きます。
代わりに試してほしい方法
- 即時の反応がカギ
愛犬がゴミ箱をあさっている瞬間に「ダメ!」と伝えることで、どの行動がNGなのか犬も理解できます。
ほんの数秒でもタイミングがずれると、犬は「なんで今、怒ってるの?」と困惑してしまうんです。 - 成功体験を積ませる
「失敗しても怒られないし、成功したら褒められる」という体験が積み重なることで、犬の学びは飛躍的に伸びます。
トレーニングは短めに、そして楽しく
やってはいけない理由
しつけが大切だからといって、1時間もトレーニングをしてしまうのは逆効果。
犬の集中力には限界があり、長時間になるとストレスが増すばかり。しつけそのものを嫌がるようになりかねません。
代わりに試してほしい方法
- 短い時間で楽しく練習する
1回のトレーニングは5〜10分程度にし、1日何回か繰り返しましょう。短い方が犬も「もう終わり? 次もやってみようかな!」とやる気を持ってくれます。 - 散歩中に簡単な練習を取り入れる
散歩中に「おすわり」「まて」を取り入れることで、生活の一部として自然にしつけが進みます。
犬にとっても「しつけの時間」よりもリラックスした練習がしやすいのです。
感情的に叱らない
やってはいけない理由
飼い主が感情的に怒鳴ると、犬はパニックに。何が悪いのか理解できず、「この人怖い…」と感じさせてしまいます。
感情的に叱るのは、犬にとってストレスでしかありません。
代わりに試してほしい方法
- 冷静に短い言葉で伝える
「ダメ」と低く落ち着いた声で伝えるだけで十分です。犬は表情や声のトーンに敏感なので、強い言葉よりも冷静な指示の方が伝わりやすいです。 - 良い行動を大げさに褒める
犬は「これをすると褒められる!」と感じると、自然に良い行動が増えます。できる限りポジティブなアプローチを心がけてみてくださいね。
報酬はすぐに、タイミングが命
やってはいけない理由
行動してから褒めるまでに時間が空くと、犬は「何をしたから褒められているのか」がわからなくなります。
結果、せっかくのしつけがうまく伝わらなくなってしまいます。
代わりに試してほしい方法
- 瞬時にご褒美をあげる
「おすわり」を指示して座ったら、その直後におやつやおもちゃを与えるのがポイント。
そうすることで、犬も「おすわり=ご褒美がもらえる」と覚えやすくなります。 - 指示と報酬はセットで考える
成功した瞬間にご褒美を与えることで、犬にとって学習がスムーズになり、習慣が定着しやすくなります。
他の犬と比べない
やってはいけない理由
近所の犬がすぐに指示を覚えたからといって、愛犬にも同じペースで学習を求めると、無理が出てしまいます。
焦りや他の犬との比較は、犬自身もストレスになりかねません。
代わりに試してほしい方法
- 愛犬のペースを尊重する
犬それぞれに個性があり、学び方もペースも違います。できたことを見つけて褒めていくと、飼い主も愛犬も楽しいしつけができます。 - 楽しみながら少しずつ行う
焦らずに「少しずつ成長しているな」と感じられることが大切です。そうすることで、しつけが犬とのコミュニケーションの一環となります。
問題行動を「無視」しない
やってはいけない理由
問題行動があるのに何もしないと、犬は「これは問題じゃないんだ」と認識してしまいます。無視だけでは行動を正すことは難しいのです。
代わりに試してほしい方法
- 望ましい行動に注目する
「悪い行動をしたとき」ではなく、「良い行動ができたとき」に注目して褒めると、自然と良い行動が増えていきます。 - 興味をそらす工夫をする
たとえば、愛犬が家具を噛みたがるときは、噛んでいいおもちゃを与えてみてください。
犬が「これで遊んでいいんだ!」と学べば、少しずつ行動が改善されます。
まとめ
しつけは、愛犬との大切なコミュニケーションです。
「やってはいけないこと」に気をつけ、正しい方法で少しずつ取り組むことで、飼い主も愛犬もストレスフリーで楽しい時間を過ごせるようになります。
焦らず、愛犬のペースに合わせたしつけを楽しんでくださいね!